リハビリテーション部は、患者さんおひとりお一人の状態に合ったリハビリテーションの提供を心がけています。理学療法士、作業療法士、言語療法士の3つの専門職が、それぞれの分野での最大のパフォーマンスを発揮しやすい組織作りに努めながら、日ごろから知識・技術の向上に取り組んでいます。
入院患者さんへのリハビリテーションは、患者さんとご家族の方はもちろん、病院外の専門職と密な連携に努めつつ個々の状態に合わせたリハビリテーションを心がけています。
モットー
- 患者さん第一のリハビリテーションを提供します
- 地域社会、地域福祉との連携を密にし、地域完結型医療に貢献します
- はつらつとした態度で接し、患者さんの元気が出るリハビリテーション部を目指します
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病気、怪我、高齢、障害などによって運動機能が低下した状態にある人々に対し、運動機能の維持・向上を支援するため運動、温熱、電気、水、光線などの物理的手段を用いて行う治療法です。
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身体または精神に障害がある者、またはそれが予測される者に対して、身体的・精神的・社会的な諸機能の回復を図り、自立した生活ができる能力を取り戻すために作業活動を用いて治療、訓練、援助を行う治療法です。
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コミュニケーションに必要な機能や食べることに障害をもつ人々に対して、言葉や聴覚、摂食の機能の獲得・回復を目指し、最終的には「QOL(生活の質)」の向上を支援する治療法です。
その1ロボットスーツHAL®
Hybrid Assistive Limb®(ハイブリッド・アシスティブ・リム)とは、脳から送られてくる信号を生体電位信号として皮膚に貼ったセンサーで検出し、装着者の意思に従った動作を実現します。疾患などで身体の動かしにくくなった患者さんがHAL®を装着して脳からの信号に基づいた運動を繰り返し行うことにより、身体機能を維持・向上し、日常生活での自立度を高めることが期待できます。
その2スポーツトレーナー
病院内だけでなく様々なスポーツ現場へ赴きトレーナー活動を行っています。ケガをした人の応急処置やコンディショニングを整えたり、ケガ予防のトレーニング方法やウォーミングアップ、クールダウンの指導など、その仕事は多岐に渡ります。国民体育大会の広島県代表チームに帯同しているスタッフや、近隣の学校の部活動のサポート・指導を行うスタッフがいます。
その3学会発表
普段行っているリハビリテーションの振り返りに加え、他の最新知識を取り入れ技術の向上を図るため学会発表に取り組んでいます。多様な研究テーマのもと、先輩の療法士の指導を受けながら新人療法士も発表を行っています。
発表した学会
- ・International Congress of World Confederation for Physical Therapy
- ・Congress of International Society Of Biomechanics
- ・International conference on Biomechanics in Sports
- ・日本理学療法学術大会
- ・日本臨床スポーツ医学会学術大会
- ・日本体力医学会大会
- ・日本運動器科学会
- ・リハビリテーション・ケア合同研究大会
- ・肩の運動機能研究会
- ・スポーツ選手のためのリハビリテーション研究会・研修会
- ・中国ブロック理学療法士会
- ・広島県理学療法士会
体外衝撃波疼痛治療について
体外衝撃波疼痛治療装置を使用し、発生させた衝撃波を体外から患部に照射する治療法です。足底腱膜炎など多くの疼痛性疾患の痛みの軽減を目的とし、低侵襲で安全かつ有効な治療とされています。1回の治療時間は約30分ほどであり、座位または横たわる姿勢で治療を行えるため患者様の負担が少ないことが特徴です。2012年4月より「難治性の足底腱膜炎の除痛」に対して保険適用が可能になりました。
主な適応疾患
足部 | 足底腱膜炎、アキレス腱炎、アキレス腱付着部炎 |
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膝 | 膝蓋腱炎 |
肘 | 上腕骨外側上顆炎 |
肩 | 石灰沈着性腱板炎、腱板炎 |
骨折 | 偽関節、疲労骨折 |
その他 | 早期の離断性骨軟骨炎、早期の無腐性骨壊死 |